モーツァルト交響曲第40番の概要と演奏(a.k.a.モーツアルト)

曲の概要

曲名
交響曲第40番 ト短調 K.550
作曲時期・場所
1788-07-25(1789-02?改訂) ウィーン
楽章構成
  1. Molto allegro
    ト短調 2/2拍子
  2. Andante
    変ホ長調 6/8拍子
  3. Menuetto:Allegretto/Trio
    ト短調 3/4拍子
  4. Allegro assai
    ト短調 2/2拍子
楽器編成
Fl:1; Ob:2; Cl:(2); Fg:2; Hr:2; Str
備考
Clは第2版
ノート

シューマンが「ギリシャ風にたゆたうごとき優美さ」と表現し、小林秀雄が「疾走する悲しみ」と評し、ホイスが「デモーニッシュ」と呼んだというような話とともに特別扱いされてきたが、動機のつなぎ方や推移、展開の手法など、K.543, K.551と合わせた3曲セットの中での短調として見る方がよさそう。1楽章の冒頭がpの伴奏のみで始まる、短二度下降の「ため息」モチーフが全曲を通して用いられるなど、曲の特徴は語り尽くされているが、しかしこの凝縮度と完成度はすごい。

いくつかの演奏=録音情報

演奏者、録音情報と楽章別演奏時間
指揮者演奏CD番号録音年月1234備考
Bruno WalterNew York p.SONY SMM50231121953-02-236:138:254:224:4723:47
Christopher HogwoodAAM*L'Oiseau-Lyre 421-087-21978/857:0114:085:239:0835:401st version
Christopher HogwoodAAM*L'Oiseau-Lyre 421-138-21978/856:5614:195:209:0435:392nd version
Herbert BlomstedtStaatskapelle DresdenDenon 38C37-70221981-08-14/188:337:534:457:1028:21
Leonard BernsteinVPO*DG 413-776-21984-018:298:134:509:1330:45
Frans BrüggenO. of 18th CenturyPhilips 416-329-21985-057:0210:114:097:1128:33
Charles MackerrasPrague Chamber o.Telarc CD-80300-J1986-06-12/146:5613:263:559:0233:19
John Eliot GardinerEnglish Baroque SoloistsPhilips 426-315-21989-12-19/226:4913:504:569:0834:43
Roger NorringtonLondon Classical PlayersEMI 7-54336-21991-016:5712:094:219:2032:47
Ton KoopmanAmstertam Baroque o.Erato 0630-12724-21994-017:0310:583:349:2731:02
Trevor PinnockThe English ConcertArchiv 471-677-219957:2311:214:489:1932:51
Jos van ImmerseelAnima EternaZig-Zag ZZT-030501-12001-09-18/206:419:523:236:2626:22
Jaap ter LindenMAA*Brilliant 99715-420027:3810:013:446:5028:131st ver.
Jaap ter LindenMAA*Brilliant 99715-620027:309:533:496:5428:062nd ver.
Roger NorringtonSWR StuttgartHänssler 93-2132006-09-176:3912:083:429:2631:55

※録音年月順 (15 records)

※個人的な関心で手元の資料を中心に調べたデータであり、網羅的な情報ではありません。入力ミスなどによる誤りが含まれる可能性があります。年月(日)はISO-8601スタイルで、1806-10は1806年10月を、1806/10は1806~1810年を示します。演奏時間は、の解釈ほか詳しくは内容に関する説明を参照してください(特に古い録音ではリピートが省略されていること多々がありますが、今のところ区別していません)。