ハイドン交響曲第64番の概要と演奏

曲の概要

曲名
交響曲第64番 イ長調 "時の移ろい" Hob.I-64
作曲時期・場所
1773秋?
楽章構成
  1. Allegro con spirito
    イ長調 4/4拍子
  2. Largo
    ニ長調 3/4拍子
  3. Menuet/trio, allegretto
    イ長調 3/4拍子
  4. Finale, presto
    イ長調 2/2拍子
楽器編成
Ob:2; Hr:2; Str
備考
ノート

1楽章は静かで叙情的なpのフレーズと、直後に現れるfのトゥッティの対比に始まり、変則的なフレーズやらふいっと逸れてしまうような転調など、とらえにくい様々な要素が登場する。2楽章のラルゴは弦楽器だけでミステリアスに進んでいき、半分に達したあたりでようやく管楽器が加わって高揚するが、最後はミステリアスな雰囲気が戻って、「強引に」楽章を閉じる。メヌエットはいわゆる「スコッチ・スナップ」のリズムを使った軽快なもの。終楽章は不規則なロンドで、穏やかな振りをしたテーマで始まるが、荒々しいドリルのようなフレーズや短調の「ロケット型」などが現れ、遊び心に満ちた楽章。

いくつかの演奏=録音情報

演奏者、録音情報と楽章別演奏時間
指揮者演奏CD番号録音年月1234備考
Bruno WeilTafelmusikSONY SK539851993-03-27/04-036:025:442:232:5117:00
Christopher HogwoodAAM*L'Oiseau-Lyre 443-780-21993-08-20/249:006:182:512:5421:03
Adam FischerAustro-Hungarian Haydn O.Brilliant 99925-1919976:166:262:343:0318:19

※録音年月順 (3 records)

※個人的な関心で手元の資料を中心に調べたデータであり、網羅的な情報ではありません。入力ミスなどによる誤りが含まれる可能性があります。年月(日)はISO-8601スタイルで、1806-10は1806年10月を、1806/10は1806~1810年を示します。演奏時間は、の解釈ほか詳しくは内容に関する説明を参照してください(特に古い録音ではリピートが省略されていること多々がありますが、今のところ区別していません)。