ハイドン交響曲第44番の概要と演奏

曲の概要

曲名
交響曲第44番 ホ短調 "悲しみ" Hob.I-44
作曲時期・場所
1770/71
楽章構成
  1. Allegro con brio
    ホ短調 4/4拍子
  2. Adagio : ホ短調 3/4拍子
  3. Menuet/trio : ホ長調 2/4拍子
  4. Finale, allegro : ホ短調 2/2拍子
楽器編成
Ob:2; Hr:2; Str
備考
ノート

ハイドンの「シュトルム・ウント・ドランク」の特徴をよく表す凝縮された短調の交響曲。印象的なユニゾンの主題に始まる1楽章では、バロック的な強弱の対比、対位法と和声法の同化というこの時期の特徴を示しながら劇的な音楽を繰り広げる。2楽章は8度のカノンが厳しく進むメヌエットと、ホルンの対旋律が優美なトリオが対比される。3楽章におかれたアダージオは、ホ長調だが陽気というよりは厳粛な美しさ。終楽章は力のこもった早い主題をユニゾンで奏したあと、二重カノンなどの対位法を織り込みながら、緊迫感あふれる展開を行う。

いくつかの演奏=録音情報

演奏者、録音情報と楽章別演奏時間
指揮者演奏CD番号録音年月1234備考
Orpheus Chamber O.DG 415-365-219856:225:278:003:2323:12
Christopher HogwoodAAM*L'Oiseau-Lyre 440-224-21992-06-29/07-019:195:238:074:5727:46
Adam FischerAustro-Hungarian Haydn O.Brilliant 99925-1219946:194:197:224:5622:56
Frans BrüggenO. of 18th CenturyPhilips 462-120-21995-107:005:396:544:5624:29
Jos van ImmerseelAnima EternaZig-Zag ZZT-0402032003-06-11/126:374:396:133:2520:54

※録音年月順 (5 records)

※個人的な関心で手元の資料を中心に調べたデータであり、網羅的な情報ではありません。入力ミスなどによる誤りが含まれる可能性があります。年月(日)はISO-8601スタイルで、1806-10は1806年10月を、1806/10は1806~1810年を示します。演奏時間は、の解釈ほか詳しくは内容に関する説明を参照してください(特に古い録音ではリピートが省略されていること多々がありますが、今のところ区別していません)。