ハイドン交響曲第26番の概要と演奏

曲の概要

曲名
交響曲第26番 ニ短調 "哀歌" Hob.I-26
作曲時期・場所
1768
楽章構成
  1. Allegro assai con spirito
    ニ短調 4/4拍子
  2. Adagio : ヘ長調 2/4拍子
  3. Menuet/trio : ニ短調 3/4拍子
楽器編成
Ob:2; Hr:2; Str
備考
ノート

この時期の短調作品の先触れをつとめる、注目すべき交響曲。1楽章は鋭いシンコペーションの動機で始まったあと、受難曲からの引用で構成された第2主題が現れ、強い緊張感を保ったまま展開する。2楽章では2nd VnとObが、「歩行するバス」と「風変わりな渦巻き模様」の1st Vnに伴われて、ラメンタチオの旋律を歌う。3楽章は不思議な和音とリズム、高音と低音のカノンにより強い陰影をもつメヌエットと、アウフタクトで強奏される和音が効果的な長調のトリオから構成される。かつて「クリスマス交響曲」とも呼ばれたが、ランドンの研究により復活祭のために作曲されたことが明らかになった。

いくつかの演奏=録音情報

演奏者、録音情報と楽章別演奏時間
指揮者演奏CD番号録音年月123備考
Christopher HogwoodAAM*L'Oiseau-Lyre 440-223-21989-06-14/153:558:275:4018:02
Nicholas WardNorthern Chamber O.Naxos 8-5507211992-10-27/284.326:324:0110:33
Frans BrüggenO. of 18th CenturyPhilips 462-118-21996-124:565:505:1315:59
Adam FischerAustro-Hungarian Haydn O.Brilliant 99925-72000-063:535:203:5313:06

※録音年月順 (4 records)

※個人的な関心で手元の資料を中心に調べたデータであり、網羅的な情報ではありません。入力ミスなどによる誤りが含まれる可能性があります。年月(日)はISO-8601スタイルで、1806-10は1806年10月を、1806/10は1806~1810年を示します。演奏時間は、の解釈ほか詳しくは内容に関する説明を参照してください(特に古い録音ではリピートが省略されていること多々がありますが、今のところ区別していません)。