AtomのプロジェクトはIETFによる標準化を目指し、今年の7月頃からインターネット・ドラフト(ID)を公開しはじめている。つい先日も新しいatompub-format-03が出た(10/20付)。今流通しているAtomの大部分は昨年末に公開されていたAtom0.3と呼ばれるフォーマットに基づいているが、ID版では構文がかなり変わってきている。最新版ではさらに大胆に、日付関連要素を入れ替えたりcontent要素の仕様を大改訂したりして、部外者ばかりでなく関係者もびっくりの変貌ぶりだ。暫定版だとはいえ、Atomの中でもRSSみたいなバージョンの違いが出来ちゃう恐れはないんだろうか。
Atom0.3とID版の大きな違いは、フィード(チャンネル)に関する情報を、前者はfeed要素の直接の子要素としているのに対し、後者はhead要素という容れ物の中に記述するという点。RSS1.0のchannel要素に似てると言えなくもない。これって、なんだかRSS 0.91/2.0とRSS 1.0の関係を思い出さないか?
何がどう議論されているかフォローはしていないので、ホットなやり取りを確認したい方はatom-syntaxメーリングリストをどうぞ。あるいは、またまたRDFとAtomを巡っての、Danny AyersのAtom and RDFに始まるrdfweb-devのスレッドなど。
関連メモ:
- Atom最終草案 (2005-04-21)
- AtomをRSS1.0に融合させる提案 (2004-03-29)