HTTPとエラーコード
WWWでの情報のやり取りを定めた手順であるHTTP (Hypertext Transfer Protocol)では、ユーザー・エージェント(ブラウザ)からのリクエストにサーバーが答える対話形式でデータのやり取りが行われます。このとき、応答の1行目にステータスライン(Status-Line)というものが定義されており、この行は
(例)
HTTP-Version SP Status-Code SP Reason-Phrase CRLF
という形式になっています(SPは空白文字、CRLFは改行コード)。ユーザーからのリクエストが何らかの(ユーザー側の)理由で処理できないとき、サーバーは400番台のStatus-Codeと、その意味をごく簡単に説明したReason-Phraseを返します。これを受けて、ブラウザは404 File Not Foundなどのエラーメッセージを表示しているのです。
一般的によく見かけるものは
- 404 Not Found
- URIの記述が間違っているなど、指定されたリソース(ファイル)が見つからない場合。UNIXサーバーではファイル名の大文字と小文字が区別されるので、うっかりCaps LockをONにしたままURIを打ち込んだりするとこうなります。また、リンク先が移動してしまって、もうそこにファイルが存在しないというときもこのエラーになります。
- 403 Forbidden
- サーバー上のCGIプログラムが収められたディレクトリなどは、普通のユーザーは直接アクセスできないようになっています。このようなところへのアクセスを試みた場合に、403のエラーが返されます。
- 401 Unauthorized
- ユーザー名とパスワードによる認証を必要とする場所で、認証に失敗したときに返されます。
などです。
HTTPの初期段階でStatus-Codeがどのように構想されたかという興味深いドキュメントを http://www.w3.org/pub/WWW/Protocols/HTTP/HTRESP.html で読むことができます。基本的に、現在のStatus-Codeと同じものです。そのほか関連するリソースとしては:
- HTTP/1.0 (RFC 1945)
- HTTP/1.1 (RFC 2068)
- CERN httpd at W3C
- HTTP - Hypertext Transfer Protocol Overview at W3C
などがあります。
HTTP/1.1 で示されているStatus-Codeは次のようになっています。
100 Continue 101 Switching Protocols 200 OK 201 Created 202 Accepted 203 Non-Authoritative Information 204 No Content 205 Reset Content 206 Partial Content 300 Multiple Choices 301 Moved Permanently 302 Moved Temporarily 303 See Other 304 Not Modified 305 Use Proxy 400 Bad Request 401 Unauthorized 402 Payment Required 403 Forbidden 404 Not Found 405 Method Not Allowed 406 Not Acceptable 407 Proxy Authentication Required 408 Request Time-out 409 Conflict 410 Gone 411 Length Required 412 Precondition Failed 413 Request Entity Too Large 414 Request-URI Too Large 415 Unsupported Media Type 500 Internal Server Error 501 Not Implemented 502 Bad Gateway 503 Service Unavailable 504 Gateway Time-out 505 HTTP Version not supported