DCの定義域と値域について、7月2日に改訂案が公開され、7月末まで改めてコメントを受け付けている。問題の日付関連プロパティの値域は全てリテラルに改められており、一安心。コメント期間後、案がUsage Boardに提出されて最終決定となるようだ。
date
、created
、modified
などの値域がrdfs:Literal
となったのは、妥当なところだろう。日付を記述するのに
(例)
<dcterms:created> <ex:Period> <rdf:value>1995-12-15</rdf:value> </ex:Period> </dcterms:created>
では使う気が失せるし、日付を処理するさまざまなアプリケーションとも整合性が取れなくなる。日付型であることを明示したければ、型付リテラルとして
(例)
<dcterms:created rdf:datatype="&xsd;date">1995-12-15</dcterms:created>
とすればいい。
日付関連以外では、identifier
、title
の値域がやはりリテラルに、license
の値域がLicense
からLicenseDocument
になったのが目に付く。いずれも分かりやすい修正だ。他にいくつかクラス名が変更になったり、これまでhttp://example.org/dc/terms/
と及び腰だったクラス名の名前空間がhttp://purl.org/dc/terms/
に統合されたりといった違いがあるが、基本線は2月の案が踏襲されている。
これが正式に勧告されれば、dc:creator
の目的語をリテラルにすべきかエンティティにすべきかといった悩みから、ようやく解放されるぞ。
関連メモ:
- Dublin Coreの改訂定義 (2008-01-15)
- Dublin Core定義域、値域の案 (2007-02-07)