2001年の秋からInternet Draftとして検討されてきたScripting Media Typesが、ようやくInformational RFCになるとアナウンスされた。これで「まだ公式には登録されていないが」と断りつつ使ってきたtext/javascript
などが、「正規の」メディアタイプとして記述できることになる。
この文書は、text/javascript, text/ecmascript, application/javascript, application/ecmascriptの4つをスクリプトのメディアタイプとしてIANAに登録する。ただしプログラム言語のタイプがtext
型なのはいろいろ問題が多いとして、最初の2つはobsolete扱いとされた。もっとも、application
型のスクリプトMIMEタイプをサポートしているUAは少ないので、現実的にはtext/javascript
を使うしかないだろうが。
UAがそれぞれのMIMEタイプを認識できるかどうか、簡単にテストしてみよう。次のボタンが呼び出す関数は、ラベルに示したMIMEタイプをtype
属性として持つscript
要素に記述してある。クリックしてダイアログが表示されれば、そのタイプとして記述したスクリプトが動作する、エラーになれば動かないと言えるはずだ。
手元のテストでは、IE6とSafariはtext/javascript
とtext/ecmascript
を認識したが、Mozilla/Firefoxはtext/javascript
しか機能しなかった。
アプリケーションは、最初の3つは同じように扱うことが求められているが、最後のapplication/ecmascript
だけは、(現状でほとんどサポートがないのを幸いに)将来にわたる互換性のためにより厳密に扱うこととしている。たとえば、メディアタイプで将来的な拡張などに対応できるようにしておくため、一部で使われているようなversion
パラメータを付けたりしたら、considering the content unsupported.
(無視するのではなく処理しない)という具合だ。
この登録によって今すぐ何かが変わるというわけではないが、将来への布石としては、application
型のメディアタイプも頭に入れておく方がよいということだろう。
〔追記〕正式には2006年4月になってようやくRFC 4329として公開された。
- JSONがRFCに (2006-03-30)