RDFのクエリ言語SPARQLの草案が4月19日に改訂された。WHERE句で用いるトリプルの表記がTurtleとほぼ同等になり、以前の()で囲む方法から{}に変更されている。まだ最終草案にも至っていないが、周囲の動きが活発化して、そろそろ次のステップに進むような気配になってきた。
「FOAFデータから神崎正英のメールアドレスを取り出すという」簡単な例をSPARQLで記述してみると、次のような具合:
(例)
PREFIX foaf: <http://xmlns.com/foaf/0.1/> SELECT ?mbox WHERE { ?x foaf:name "神崎正英" . ?x foaf:mbox ?mbox }
WHERE句のトリプルはTurtleと同じように記述するが、?で始まる名前が変数として扱われる。通常のSQLでいえばカラム名に相当するわけだ。以前の草案では、トリプルはひとつずつ()で囲むようになっていたが、今回の草案ではひとまとまりの(つまりAND条件になる)トリプルを{}で囲み、ピリオドで区切るようになっている。
SPARQLを巡っては、先日Sparqling Daysという催しが行われたり、それを受けてThe Gargonza Experimentという実験コミュニティができたりして、だんだん面白い試みが表に出始めている。注目しておくと、面白いのではなかろうか。
関連メモ:
- RDFクエリ言語 SPARQL (2004-10-13)
- SPARQLのプロトコル (2005-01-15)