4月1日付のSD Timesに、The Next Job for the W3Cと題したTim Berners-Leeへのインタビューが掲載されています。これからのテーマとしてVoice Browserやウェブでの協業(collaboration)などが挙げられ、特に後者との関連でセマンティック・ウェブにも触れています。
Web collaborationに関して言及されていたのは、IRCをモニタするロボットなどの技術から、ウェブへの書き込み(PUT)やアノテーション、そしてセキュリティや社会的側面など。セマンティック・ウェブについては、「これまで自分の問題解決には関係ないと思っていたデータが突然お互いにつながる」という効果を指摘し、会社内の異なる部署での情報共有・協業を例にとって述べています。
At the moment, what we're looking at for this is huge monster applications like the pre-Web, which are document databases. That didn't work because everyone wanted to operate it a certain way. It's much better to let each part of a company have a Web site, and they're linked to each other. Let the financial folks organize things how they want, and let manufacturing control people organize their things how they want, and then merge them. Where they have things in common like people or times or places--they have to be able to connect them.
共有・協業のために無理やり仕事のやり方や文書フォーマットを統一するのではなく、それぞれが望ましいと思う方法で情報をオーガナイズしつつ、それを人、時間、場所といった共通要素を使ってマージする、ということですね。この考え方、ぜひ押さえておいてください。
- コラボレーションのツールを求めて (2004-04-13)