今日はアンサンブル花火の練習ほかでくたくたなので、簡単に。セマンティック・ウェブ/RDFの考え方は(時々出てくる訳わからん茶々は別にして)概ね受け入れられているものの、現在のRDF/XMLが問題だという指摘はずっと繰り返されてきた。2月10日のRDF勧告直後からwww-rdf-interestのメーリングリストを賑わわせていたTrixという構文は、これまでの改善案をふまえつつ、グラフに名前を付けるという新しい視点を持つもので、なかなか強力な提案だ。
ものすごくラフにいうと、TrixはRDFのグラフをそのままXMLにしたもの。ひとつのトリプルをシンプルに記述すると次のようになる。
(例)
<graph> <triple> <uri>http://example.org/Bob</uri> <uri>http://example.org/wife</uri> <uri>http://example.org/Mary</uri> </triple> </graph>
RDF/XMLを見慣れた目には奇異に映るかも知れないが、これを見るとRDFの本質はトリプルであるということが明確だ。このほか、グラフに名前を付けるとか、QNameを利用するとか、XSLTでの変換を念頭に置いているとか、いろいろ重要なポイントを備えている。今はこれ以上書くパワーがないので、とりあえず関連するリンクだけ挙げておこう。
- RDF Triples in XML
- The RPV (Resource/Property/Value) Syntax for RDF
- A retrospective on the development of the RDF/XML Revised Syntax
もう少し詳しい説明は、近いうちに何らかの形で書く予定。今のRDF/XML構文を止めようとか、さらに面倒なことを覚えるべしとか言いたいわけではないので、どうぞ早とちりしないでください。
関連メモ:
- もうひとつのRDF構文:Turtle (2004-03-27)