ちょっとしたメモ

FOAF TシャツとSocial Networking

FOAFロゴをあしらったTシャツをcafeshops.comで発売したというFrank Ruscicaのメッセージがrdfweb-devで流れていた。表のプリントは例の4つの顔ロゴでFOAFだとすぐ分かるが、背中には「ALL YOUR DATABASE ARE BELONG TO US.」と入るらしい。これは、最近話題になっている“Social Networking ServiceとFOAF”というテーマにつながっている。

この話の入り口としては、Robert Kayeが2月12日に書いた記事「ETech: FOAF」が手頃。FOAFの分散型のオープンなアプローチと、Social Networkingの中央管理型のアプローチを比較しつつ、Orkut's terms of service state that the data about you is not owned by you -- it is owned by Orkut (Google). と指摘し(だからFOAFのTシャツでは"belong to us"だ)、また一方でFOAFの課題である認証や信頼といった面をどう解決してくべきかという問題提起をしている。

ちょうどこれと前後して、tribe.netやPlaxoがFOAFを導入するにあたっての問題に関する記事(例えばPlaxo and FOAF: What's the right model?)が登場していた。いやそれ以前に、こうした中央管理型のサービス自身、セキュリティやプライバシーに関しての重大な問題を抱えていることも指摘されている(Avoid Friendster and its clones, warns security expert)。

In general, people would be well-advised firstly to stay well clear of all address-book and 'social networking systems', and secondly to prevail upon their friends, colleagues and acquaintances that they should avoid making any data about them available to service-operators (...) not only do they lack a basic understanding of privacy concerns, but they are not likely to either.

いずれ認証や信頼/電子署名について真剣に考えなければならないことは確かなわけで、これから少し議論が進むかも知れない。Frank Ruscicaは、「Tシャツの売上げなどを基金にして、非営利のPersonal Identity Serverを運営する?」と、本気とも冗談ともつかない話でメッセージを締め括っている。もちろん、Tシャツはそれ自体で純粋に楽しめばいいと思うけどね。

map - genre: foaf. at