トラックバックのURIをRSSに記述することで、ウェブログなどの記事の参照関係を表現するという話題を取り上げたことがあるが、同様の機能をもつものとしてRSS 1.0のAnnotationモジュールが以前に提案されている。調べものをしていたら、Newz CrawlerというRSSリーダーが、このモジュールのreference
要素に対応したという告知が目に入った。
Annotate module support ('http://purl.org/rss/1.0/modules/annotate/'). Now you can view message threads for feeds supporting this module. Our forum supports this module too so beginning Beta 4 our users will see our forums with message threads (i.e. All replies will be grouped by topics).
NewzCrawler News [05.02.2004]:NewzCrawler v1.6 Beta 4
残念ながら、Newz CrawlerはRSS 2.0を使って参照先をlink要素のように文字列として記述してしまっている(でないと認識されない)ので、Annotationモジュールの使い方としては誤りなのだが、これを利用して記事をツリー表示するという発想は面白い(もちろん、同じウェブログ内の参照やコメントだけでなく、ほかのサイトへの参照もannotate:reference
要素で記述できる)。
annotate:reference
と言えば、Ben Hammersleyが2003年2月28日のO'Reillyの記事Making Feature-Rich, Movable Type RSS Filesで、この要素をMTのテンプレートに加える方法を書いている。これまた残念ながら、何を勘違いしたかreference先のURIがitem自身のURIと同じになってしまうテンプレートで使えないのだが、Annotationモジュールというのは意外に認知度が高いのかも知れない(ちなみにBenは自分のRSSで、annotate:reference
と合わせてtrackback:ping
とdcterms:isReferencedBy
も使っている)。
- RSSのtaxonomyモジュール (2004-03-02)
- RSSとトラックバック (2003-10-27)