Planet masaka
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2025-01-17
- ICHION CONTEMPORARY「GUTAIは生きていた」に行ってきた。東梅田にできたばかりの安藤忠雄設計という細長いギャラリーで、5Fの白髪一雄《大林院不動尊図》から始まって元永定正《たてあかだえんしろいひかりはしたのほう》松谷武判《波動93-5》そして入口の吹き抜けに吊るされた向井修二の20個のVn作品まで、さらにもちろん吉原治良や田中敦子もふくめ具体の主要作家の充実した作品が展示されていて密度高い。よいものを見せていただきました (original post at )
- ごびらっふ五十三夢の炬燵猫 (original post at )
- 大阪中之島美術館「歌川国芳展」に行ってきた。武者絵や化け物は食傷気味だが動物者はけっこう楽しめて戯画のセクションに置かれた《其まゝ地口 猫飼好五十三疋》は面白かった。「Osaka Directory 8 谷中佑輔」は告知を見て期待していたのだけれどオープンスペースの展示ということもあってか作品の焦点がぼけた感じでちょっとあっけない (original post at )
2025-01-16
- 照ノ富士ついに引退か…ここまでよくやった。お疲れさま (original post at )
- 白肌や覆いの間から初の富士 (original post at )
- かなり曇っているので今日も無理かと思っていたら通る瞬間に覆いが取れるようにして白峯が。嬉しい今年初の富士 (original post at )
- 三菱一号館美術館「不在」展に行ってきた。 ソフィ・カルの《監禁されたピカソ》はCOVID19で休館となり保護のため覆いをかけられた作品の写真で質感もあり面白い。《Que voyez-vous?》は盗難にあって額縁だけが残った作品、《Parce que》は写真の上に動機を説明した布をかけ鑑賞者がめくってみるとそれぞれ興味深いが長い仏文テキストがセットで窮屈。ロートレックも同じ「不在」がテーマだというがよく分からず。最後におまけのように展示されていた坂本繁二郎はMOMATだといつも通り過ぎてしまうがじっくり見るとなかなかのもので、モランディと並べた《林檎と馬鈴薯》など味わい深い (original post at )
- ヒナステラの「プネーニャ第2番」を、マティアス・バルザートの演奏で。“パウル・ザッハーへのオマージュ”と題されたVc独奏曲で、微分音も含めながら切々と歌う旋律と複雑な技法の融合。第2楽章はアルゼンチンの舞曲かな。パスカル・デュサパンの「アンシザ」は厳しい低音域から広がる。マーティン・ロッジ「オマヌ」はマオリの鳥の歌。シュー・タン「黄鶴楼」はしみじみとした伝統。さらにジョージ・クラム、ウジェーヌ・イザイ、ジェルジ・リゲティの「チェロ・ソナタ」はいずれも無伴奏の名曲。Atoll ACD242 #nml (original post at )
2025-01-15
- グレアム・フィトキンの「緩める」を、サイモン・ハラーム+サッコーニ四重奏団の演奏で。SSax+SQでクネクネと軟体動物のような弦にゆっくりした旋律を被せる。「ゆっくり」は2Org+SQで一部リズミックだがちょっとアンビエント。「蒸溜」は打+SQでPizzにGlockが重なったり。「触れる」はPf+SQでポップなというかイージー系。「再帰」はHp+SQでPizzの始まりは面白いかと思わせるがやはりイージー系になっていく。ところどころ面白そうなのに、途中から手抜きかと思うようなのばかりなのはなぜ。Signum Classics SIGCD792 #nml (original post at )
- 背伸びして寒九の空のルルルかな (original post at )
- NYTimesからVast Trove of Arnold Schoenberg’s Music Is Destroyed in Fire ロサンゼルスの山火事でシェーンベルクの作品のスコアやパート譜を供給するベルモント音楽出版も被害に遭い、世界の演奏家が使う楽譜が灰燼に帰した他、写真や手紙なども失われてしまった。自筆譜はウィーンのシェーンベルク・センターに保管されているが、火災による損失は極めて大きい (original post at )
- ピエロ・アンサンブル・シリーズというのを聴いてみた。ジョン・トー、クリステン・カークなどの小品。弦楽器ちょっと音程悪い。Ablaze AR-00060 (original post at )
- ヘラルド・ディリエの「ノクチュアリー・デュオ」を、ディエゴ・モンテス+ジョアンナ・ローズの演奏で。BCl+Gambという珍しい組み合わせで深々とした流れからジャズめいた動きまでゆったり聴かせる。「行きの遊歩道」はBCl、「帰りの遊歩道」はGambとそれぞれ電子楽器を組み合わせ通りのさまざまな情景音をバックにポツポツと語る。「青銅は水の中へ」はGamb独奏が広い音域と技巧を用いて、「手巻きのフェルミオン」はBCl独奏が微かにジャジーでこれも幅広い運動。Ravello Records RR8104 #nml (original post at )
2025-01-14
- 無言歌をひとり呟く寒鴉 (original post at )
- リチャード・キャメロン=ウルフの「異端者」を、マルク・ウォルフの演奏で。ギターを奏でながら語り時に打をも用いる“マイクロ・オペラ”だそうでスタイリッシュかつ儚いため息の音楽。「屈折した時間」はVc+Pfによるしなやかで厳しい瞑想。「精神の蜃気楼」はギター四重奏でオクターブの48等分という微分が駆使される。「息もできない」から第1曲「おお、吟遊詩人よ」はSop+Guit、「麻酔」は4Vc、「キリエ(マントラ)IV」はFl+Guit。「孤独な鳩(真実の話)」はTSax、「情熱の幾何学」はSop+Fl+Vc+Guitによる“マイクロ・オペラ”。どれもなかなかのもの。New Focus Recordings FCR406 #nml (original post at )
2025-01-13
- ジェラール・グリゼーの「2声のためのソロ」を、オリヴィエ・ヴィヴァレ+ミカエル・ルドルフソンの演奏で。Cl+Trbがほとんど何の楽器か分からない咆哮で始まり静かな完全五度を作るかと思えば離れ離れに奇声を発したりする。以下Trb独奏で、ベリオの「セクエンツァV」は声やミュートも駆使。エロアイン・ロヴィス・ヒュープナー「4つの短い小品」は息音や苦しげなうめき、ベルンハルト・ガンダー「真鍮1」は高音と低音で二度の交替や教則本のような忙しい動き。コンスタンティア・グルズィ「邂逅」は低い音から徐々に上昇していくテープを伴いため息や深々とした朗唱。NEOS12406 #nml (original post at )
- 本の森の魔法ため息虎落笛 (original post at )
- 角川武蔵野ミュージアムに行ってきた。期限切れと思っていたチケットがまだ1週間ほど有効だと分かったので休日ながら出動。エディットタウンはさすが松岡正剛が手掛けただけあって魅力的な本が分かりやすく並べられ、自由に手にとって読むことができる(明星さんとの訳書が並んでいて思わず写真撮ったw)。高さ8メートルの本棚劇場は迫力十分で30分ごとに行なわれるプロジェクションマップは映像もため息音楽もなかなかのもの。ギャラリーはコンパクトながら名和晃平《Dune#4》とか川島秀明《SHI》とかけっこう見応えあり。1FもOKと書いてあったのでイマーシブ展に入ろうとしたらこれは別チケットが必要とのことでした (original post at )
- 久石譲の「ヴィオラ・サガ」を、アントワン・タメスティ+ウィーン響の演奏で。Va独奏からしばらくは味わいがあるがリズムが前面に出るにつれて陳腐に。「交響曲第2番」はリズムの遊びを打ち出すも聴いていられなくなる。DG 00602465001785 #nml (original post at )
2025-01-12
- スコット・ウォルシュレーガーの「シークレット・マシン第7番」を、ミランダ・クックソンの演奏で。スコラダトゥーラでG線をEにしてメタルミュートをつけるVn独奏で金属的で鋭ながら儚い重音やトレモロの最低音とA♭から徐々に広がっていく。「ヴィオラリン」はVn+Va(タイトルもこれ)で激しいトレモロやハーモニクスから特殊な揺らし弓などを用いて複雑な音を紡いでいく2部構成。「息の間」はTrb+プリペアドPfでバブルミュートのペダル音とか。「ともあれ、スレッドの行くところ、すべてうまくいく」はSop+Pfだけれどハーモニカを吹いたりしつつ揺らめく。New Focus Recordings FCR408 #nml (original post at )
- 手焙やおくに似合いの珈琲屋 (original post at )
- 以前イスラエル料理屋だったところが自家焙煎のコーヒー店になっていたので、図書館の帰りに寄って本を読んでみたりした。QRコードで注文するとか今風の仕様だが、古い感じのソファがあったり奥の上り框で学生がまったりしていてレトロでもある。音楽がない方が良いが、そうもいかないか (original post at )
- 根本敬+湯浅学「時代の体温」を読んだ。というか眺めた。1999年の世田美での展覧会で大竹伸朗、奈良美智らと行なったインスタレーションの過程で作った画集と音痕をまとめたというなんともアナーキーな絵の大部の集積(CDは目下再生装置がないので聴いていない)。奈良との2001年の対談で村上隆が絶賛していた図録だと思って古書店で購入したのだが、どうやらそのArt/domestic temperature of the timeは東谷隆司の編による別物らしく、入手困難なのでこんど美術図書館で閲覧してみる (original post at )
2025-01-11
- NYTimesからThe New Year Brings New Talent to the New York Philharmonic 次期芸術監督のドゥダメルだけでなくさらに良い関係を持つ指揮者を探すべく、連続演奏会でケヴィン・ジョン・エドゥセイとダニエレ・ルスティオーニを招聘。いずれも優れたものだったが、特にツァラトゥストラを指揮したエドゥセイは素晴らしかった (original post at )
- 桑原ゆうの「唄と陀羅尼」を、マルコ・フージの演奏で。独奏Vnが重音グリッサンドでくねりながら声明を語るような唄(Baiと読むらしい)と手裏剣のような陀羅尼。「水の声」は“きりきり”といったオノマトペの表現だという。「やがて、逢魔が時になろうとする」は三味線が三下りから調弦を変えながら立ち上がってくる。「逢魔時の浪打際へ」はVaダ・モーレがやはり重音グリッサンド。「三つの聲」はVn+Va+Vcが加速度的グリッサンド。「はすのうてな」は三味線+Vn+Vc、「影も溜らず」は木管やTrb、打も加え、「柄と地、絵と余白、あるいは表と裏」は三味線にPfを含むアンサンブルで、いずれもミクロに始まって複雑さを増していく。Kairos 0022202KAI #nml (original post at )
- 加速するグリッサンドや凍の音 (original post at )
- 中沢新一「構造の奥」を読んだ。レヴィ=ストロースの構造主義から受け取った主題とは異なる言語学主義的な構造主義の限界”を突破して“生命と物質の領域”にまで押し拡げることを目指した、仏教と構造主義における二元論超克と変換あるいは縁起;マルクス主義との関連とリュシアン・セパークの新しい神話研究;双分制から重力論と贈与論の対比そしてトポロジー;地震多発を共通項とするブリティッシュ・コロンビアと日本の仮面神話に通底する深い構造;という4つの論。急いで書いたのか時々ふっと置いていかれるところもあるが、やはり刺激的で面白い (original post at )
2025-01-10
- カミロ・メンデスの「メカニカル・レゾナンス I」を、ロベルト・アロンソ・トリージョ+ウィリアム・レーンの演奏で。Vn+Vaでギシギシのトレモロの応酬にPizzの打撃が加わる。Va独奏、Vn独奏のバージョンも収録。「5つのフラグメント」はCl独奏版とCl+ASax版で、ハーモニクスなどの特殊な発音による静寂と喧騒の交錯。「カンシオン・デ・ラ・ディスタンシア」はFl独奏版のIとSSaxを加えたIIの2バージョンで、息音、孔音などいろいろ駆使する。けっこう面白い。Kairos 0022038KAI #nml (original post at )
- 冬霧や水の影にめぐる光 (original post at )
- エルメスフォーラム「内藤礼 生まれておいで生きておいで」に行ってきた。良く言えばひそやかで繊細ということになるのだろうけれどいまひとつ伝わってこない感じ。たぶん空間の規模とのバランスということもあるのだろう。東博の方は行ってないがあちらのほうがもっと難しい、というか逆に清々しいのか。MOTの帰りに寄った。MOTコレクションは最初の方が前回と同じだったので前半だけしか見なかったが、やはり別企画らしいので、また改めて (original post at )
- 東現美「MOTアニュアル2024こうふくのしま」に行ってきた。清水裕貴は大連の写真のスライドショー、川田知志《築土構木》はフレスコ制作進行中ということで作者御本人の作業を目撃。臼井良平はペットボトルでも光の具合で美しいことを確認。庄司朝美の絵はちと怖い感じがあるが時間とともにわずかに変化する絵のように見せかける映像展示が面白かった。「坂本龍一 音を視る時を聴く」は行くつもりなかったのだがパスの関係でこちらを先に。高谷史郎との《LIFE–fluid, invisible, inaudible…》は水と霧の仕掛けが効果的。中谷芙二子とのコラボで中庭に霧の彫刻をつくるというのも物珍しい。《async~》とか《TIME TIME》は大掛かりだがいかにもでもある (original post at )
- ストラヴィンスキーのバレエ・カンタータ「結婚」を、ジェイムズ・ウッド+ニュー・ロンドン室内アンサンブル&合唱団+ヴォロネジ室内合唱団の演奏で。4Pfと多数の打にSMTB+混声合唱という編成でロシア農民の結婚民謡を元にした2部構成。演奏は悪くないが独唱(クレジットなし)がどうも。併録は「4つのロシア農民の歌」「鳩は空気を引き裂いて降りる」「入祭唱」などのほかカルロ・ジェズアルド「3つの聖歌」、さらにヴォロネジ州の5つの婚礼のための民謡。Hyperion 00602458157475 #nml (original post at )
2025-01-09
- 池田悟の「弦楽四重奏曲」を、ヤツィナ+カリノフスキー+イヴァノヴァ+ラドゥンスキの演奏で。降りそそぐきらめきが蓄えた力を随時爆発させながら進んでいくコンパクトな4楽章。「アヴェ」は透徹なハーモニクス。パオロ・ジェミニアーニ「はかなさ」は深く静かなところから誕生する姿。マイケル・ボイド「魅惑」は時に軋むグリッサンドがゆったり上下に交錯する。スコット・ブリックマン「SQ第5番」、フレデリック・グレッサー「SQ第2番アロコス」はそれぞれいくらか尖った要素をみせながらも割と普通の4楽章。エリック・バートン・デイヴィス「水中運動」はなんか素朴で特に言うこともない3楽章。Phasma Music Phasma084 #nml (original post at )
- 歌姫のこだま残して冬の風 (original post at )
- RDF Notes Maintenance Community Group www.w3.org/community/rdf-maintenance すでに閉じられたSemantic Web IGによるノート(N項関係記述、語彙BPなど多数)を維持・更新するためのCG発足。W3Cの文書ライセンスは派生(derivative work)を認めていないので、CGでもこれが可能になるよう調整するとのこと (original post at )
- ジャチント・シェルシの「弦楽四重奏曲」を、モリナーリ四重奏団の演奏で。第1番は1944年で不穏な密集和音が要所で用いられるが従来の形式も持つ4楽章。58年の弦楽三重奏曲は出発点の音(1楽章ならB♭)からグリサンドで半音ほど上下に滲んでいく4楽章。61年第2番は同じようにGから始まるがすぐに攻撃的に転じるも各楽章同じように仕切り直す5楽章。63年の第3番もやはりグリサンドで揺らぎつつより精緻で複雑に展開する5楽章。64年の第4番はスコラダトゥーラを用いる単一楽章。84年の第5番も単一楽章でF音を中心に鋸音も交えながら広がっていく世界。ATMA Classique 00722056481922 #nml (original post at )
2025-01-08
- 伝えたことが抜けているとか音信がすれ違うとか、まぁよくあることだが、今日の夜空はきれいだ☆ (original post at )
- すれ違いは抽斗に入れ冬の星 (original post at )
- NYTimesからMeta to End Fact-Checking Program in Shift Ahead of Trump Term トランプにすり寄るかのように、2016年から続けてきた外部委託ファクトチェックのプログラムを終了すると発表。これは表現の自由の点で失敗だったとし、代わりにマスクがTwitterに導入したようなコミュニティノートを採用する。同時にモデレーションチームはカリフォルニアからテキサスに移動し、さらに共和党に最も近いカプランが上級ポリシーの責任者に就く。トランプが選挙に勝ったからというだけでなく、バイデン政権のCOVID-19関連の圧力にも反発していたという (original post at )
2025-01-07
- ヤコブ・ファン・エイクの「笛の楽園」を、シモン・ボルツキの演奏で。 第1,2巻の143曲に別バージョン(?)も合わせて5時間分の17世紀リコーダー独奏(No.81~85は2声)。26本の楽器を駆使しての録音だそうだ。たくさんあってお腹いっぱいという感じだが、BGMにはよい。Klanglogo KL1547 #nml (original post at )
- ヤニス・クセナキスの「メデア」を、ジェイムズ・ウッド+クリティカル・バンド+ニュー・ロンドン室内合唱団の演奏で。男声合唱+E♭sCl+CFg+Trb+Vc+打でセネカのテキストを用い原始的な色彩で音の催事が繰り広げられる。「コローネスにて」は女声合唱+Hr+Trb+Cbでソポクレスのテキストにやはり古代ギリシャという感じの音。「夜」は12声のア・カペラでシュメールや古代ペルシャのテキスト、「誓い(オルコス)」「暮色」はア・カペラ混声合唱で前者はヒポクラテスの誓い、後者は音素のみで意味のないテキストから不思議な響きを生む。Hyperion 00602458157796 #nml (original post at )
- 寒に入て木立静かに宿る夢 (original post at )
- ヴァージニア・ウルフ/御輿哲也∥訳「灯台へ」を読んだ。古い価値の代表のようなラムジー夫妻とその子どもたちや別荘に集う人々の姿や思いを映画のモンタージュのように次々と切り替えながら映していく。旧世代はやや滑稽でもありつつ文学的な蓄積や情景の描写からオマージュを送られ、周囲の人々はばらばらながらそれぞれ瑞々しいけれども第一次大戦が陰を落とす。リリーが最後にキャンバスの真ん中に描く一本の線 (original post at )
- 壊れてしまったものが復活する夢。しかも上手く行きかけたところで終わってしまうありがちなものでなく、そのまましばらく喜びを味わっているという。いつの間にか違う場面に切り替わって、そちらもまた不思議な再構築の夢だったが、はてあれは。ウルフを読んだからなのかなぁ (original post at )
2025-01-06
- パウル・ピントの「弦楽四重奏曲第4番」を、リズム・メソッドの演奏で。呼吸の音、それを模すような弦、“私は教会を通り過ぎた”という奇妙なテキストを途切れ途切れにくねくねと歌いグリッサンドの断片が軟体動物のごとく交錯する(ネット上にはビデオインスタレーションもある)。マリーナ・キファーシュタイン「弦楽四重奏曲第2番」は微分音的に重なる音がゆっくり離散してゆきノイズのような音や叫び声が重なってくる頃には鋸音も。ルイス・ニールソン「パストラーレ…地の貧しい人々のために」はFl+SQで奏者が歌いながら擦れるような音とともに時々鋭い分節音そしてFlはSopとなって朗唱も(スコアでは全パートに声と楽器の2段)。何とも不思議な雰囲気。New Focus Recordings FCR400 #nml (original post at )
- 白藍の雨の香る仕事始め (original post at )
- バラッサ他「はじめての知識グラフ構築ガイド」を読んだ。知識グラフというよりNeo4jのチュートリアルで、プロパティグラフの記述や操作もほぼCypherのクエリ。最後の方のセマンティック検索と類似度あたりは参考になるというかRDFでもこれくらいがパッケージになっていれば便利だろうと思うのでそれは課題。オントロジーの記述はOWLで飛躍があるが、それより構成原則なる訳語(というかもとの用語Organizing Principle)が曖昧で悶える。さらに固定レイアウトで検索もサンプルコードのコピーもできず何ともこれでは (original post at )
2025-01-05
- ガブリエル・ビセンスの「ムラル」を、ライッサ・ファールマン+ヨエンネ・デュミトラスク+コリン・ペナーの演奏で。Cl+Vn+Pfのトリオが断片的なフレーズをポツポツと紡いでいく。「リンクする夢」はVn+Vc+Pfで単調な反復Pfの中間部を挟んであちこち飛び交う。「茂み」はFl+Cl+Vn+Vc+Vib+Pfで森に駆け込んで消える人をイメージするという。「顔のない表面」はフェルドマン的ゆっくりしたPf独奏。「肉欲」はVn+Pfが忍び足で進みながら次第に大胆に。「フィクション」は木5でやはりあたりを伺いながら。「球体」はVc+Pfでそれぞれが独白ののち間を置きながら叩きつけるような断片を。Stradivarius STR37292 #nml (original post at )
- NewYorkerからEvery Mandala Tells a Secret メトロポリタン美術館で行なわれている展覧会Mandalas: Mapping the Buddhist Art of Tibetを取り上げて曼荼羅について解説 (original post at )
- 書初の白やまぶしき朝の庭 (original post at )
2025-01-04
- 原田敬子の「ブック I」を、マルゲリータ・ベルランダの演奏で。Accord独奏で、細かな襞が忙しく揺れたり声が出たり精妙な和音だったりと多彩な4曲。朴泳姫(パクパーン・ヨンギー)「わたしの心」は深いところからゆっくりにじみ出てぐっと持ち上がる。ニコラウス・A・フーバー「竪琴の歌」は最高音の響きから下降しつつ引掻きのリズムも。サミール・オデー=タミミ「影」はキアロスクーロ木版画のように。ロベルト・ヴェトラーノ「アクスティカ III」は“ゴーストサウンド”と呼ぶ電子音と対話というか共鳴する。マニュエーラ・ケレール「奥深くに…」は声や息音さらに登山用ロープを持ち出しての劇場空間作品。Stradivarius STR37262 #nml (original post at )
- まっさらな冬青空に一彩毛の (original post at )
2025-01-03
- 従兄弟らと民謡的旋法で遊ぶ猪日 (original post at )
- ベリオの「フォーク・ソング」を、イグナツィ・ザレフスキ+アレクサンドラ・ワスカ+ショパン大学モダン・アンサンブルの演奏で。イタリアをはじめアルメニア、フランスなどの民謡(旋法が雅)に繊細な(時々微分音が混じるような)彩りを施した11曲。ジャネタ・リジェフスカの「吐き捨てろ」はFl+Cl+Vn+Va+Vcがグリッサンドでくねくね動きながら倍音奏法や特殊奏法で奇妙な織物を作る。クシシュトフ・キツィオル「崩壊」は打楽器協奏曲的に繰り出される音響でちょっと安っぽい。マルツィン・ヤヒム「マアトの羽根」も派手な打の隙間から祭儀的な音が覗く。パヴェウ・ウカシェフスキ「ディヴェルティメント」は大振りでホモフォニックな3章。U. Muz. F. Chopina 5906671058362 #nml (original post at )
- ジェフ・マイヤーズの「ドーパミン」を、ジャック四重奏団の演奏で。スコラダトゥーラの自然倍音を用いた不思議な微分音和声をごしごしと刻みながら日が昇り陰って少し寂しい風が吹くような。「レクイエム・エテルナム」はMSのレイチェル・キャロウェイを加え、オスカー・ワイルドやフリーダ・シャンツのテキストも用いながら透徹した敬虔さの中にゆがんだ微分音を織り交ぜて嘆きと涙を表現する。強い。Innova INNOVA035 #nml (original post at )
2025-01-02
- バスティアン・ダヴィドの「階段の視点」を、ヴァンサン・ガイイの演奏で。Accord独奏で音のストップを精密にコントロールして陰画のように旋律を描く。「煙のトッカータ」はAccord四重奏で音が滲むようにして波打ち深く沈んでいく。Acrdに加えて「クロレ」は2打で下敷きで遊ぶような懐かしい音もあり寄せては返す、「楽観」はVa+コルネットでワウワウミュートと大げさなビブラート、「虫たち」はSop+Flでそれぞれユニゾンの遊び。「本能」はCl+Fg+Cb+Pf+打を加え苦しげに発される音を光の泡が包む。さらに「インクの雲」はFl+Cl+Fg+Sax+Va+Vc+Cb+Hp+Pf+打で電子音響かと思うような響きとプリミティブな素朴さ。Initiale INL21D #nml (original post at )
- 木々に初声のあいさつ連ねけり (original post at )
- ヨン・フォッセ/伊達朱実訳「朝と夕」を読んだ。句点がなくフレーズが反復される詩のようなゆれる波のような文体で語られるあちらに行く境の思い出の世界。海と空と舟と風の中に現れる大切な人々や懐かしいものごとが切なくもほんのり明るい。あたたかな読後 (original post at )
- ピエール・ブーレーズの「アンテーム」を、河村絢音の演奏で。蝶が舞い蜂が刺すようなVn独奏、IIは電子楽器とのデュオで響きの広がりや句読点が加わりながらの丁々発止。マティアス・ピンチャー「ヴェールについての考察への習作第3番」は高音域の動きの合間に人の息などを模す多用な音の技巧。ブルーノ・マントヴァーニ「ハッピー・アワーズ」はトレモロにこだわりつつ半音階の駆け足から四分音を含む重音。電子楽器を伴ってルイス・ナオン「6つのカプリース」は動と静の1番、2番を、佐原洸「デュオ」は音の重なりが滲みながら広がってノイズや宇宙空間のように。演奏お見事。B→C行くべきだった。Initiale INL22D #nml (original post at )
- 初夢は高校時代の延長のような環境で妙な結社に巻き込まれ広報を担当させられるも全くやる気にならずどうやって抜けようかと思案していたら定期券を支給されて何か成果を出さねばならなくなって云々という変なの (original post at )
2025-01-01
- 諸事情で元日に東京に戻るというちょっと異例の新年。とりあえず穏やかな日でよかった (original post at )
- 白峰をあおぐ巣立の淑気かな (original post at )
2024-12-31
- いやそれより2355/0655年越しをご一緒にスペシャルのほうが楽しめるね (original post at )
- 近年は紅白を特に毛嫌いもせず、といって特に真面目に見るわけでもなく、離れたテーブルで他のことをしながら聞くともなく聞いている感じ。若手で元気よくけっこういいなと思うのもあれば、小手先で繕いながら嘘っぽいのもある(多い)。まぁそんなのよりメジャーSNSでの反応見ているのが面白い (original post at )
- 雲から驚きの知らせ大晦日 (original post at )
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