Planet masaka
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2025-02-19
- NYTimesからDoes the Art World Need a New Avant-Garde to Shake It Up? モルガン・ファルコナーの新著「アバンギャルドになる方法」は未来派、ダダ、シュルレアリスムから1960年代のシチュアシオニストに至るまで、人物に焦点を当ててその流れを描く。アートフェアの光景に落胆して「芸術を終わらせる」運動の歴史を今日の我々が同じことをするための示唆として記そうとしたようだが、戦争や政治による芸術への影響の分析不足など、中途半端なアイデアになっている (original post at )
- 風音の跳躍や春まだ寒し (original post at )
- 斎藤環「イルカと否定神学」を読んだ。オープンダイアローグという対話によるケアシステムの実践やセイックラの背景理論を、ラカン(否定神学)、バフチン(プロセス)、ベイトソン(学習理論)を軸にして解説しつつ筆者の考えや立場を示す。前半はフロイトの無意識から否定神学的作用=言葉の不完全性まで分かりやすく具体的に進むが、半ばからあれ?という飛躍がときおり感じられ学習I~IVあたりから掴みにくくなった。読む側の集中力が切れたというのもあるかもしれない。イルカはベイトソンの象徴だというのだけどそれをタイトルで伝えるのは難しそう (original post at )
- タン・トゥアンハオの「愛する主人のために」を、ヘレーネ・ギェリス+フィグラ・アンサンブルの演奏で。Cl+Cb+打にMSがフリーデリケ・ゾフィー・ヴィルヘルミーネの詩を歌うミニドラマのような構成。即興のようでもある奇妙な感じだがちょっとCb独奏がいまいちというかこれだからCbソロは残念という。「私は主人を愛する」はファルセットみたいなTenとCb+打でデニス・アガーブラッドの詩。Cb目立つだけにいっそう。「だからあなたとともに」はBas+Clでウィルフレッド・オーウェンの詩。捉えどころない不安な詩情。Dacapo 8.226692 #nml (original post at )
2025-02-18
- 冴返る池の畔のわすれもの (original post at )
- ストラティス・ミナカキスの「ロウェル練習曲集」を、チャン・ジヘの演奏で。切り詰められた音にD-Fの残響(?)が重なり最後の曲では波打つ音も降りそそぐ3曲。ダン・ヴァンハッセル「システム中の少しの雑音」は忙しいアルペジオに飛び交う断片。リー・ウンヨン(李恩瑛)「李南玉」はゆったり大きな跳躍。チャン・ユーフイ(張玉慧)の「頭の体操」はすばしこい打的要素に低音撃がゆっくり響く。ケティ・ネズ「ベルエチュード」は休みなく移り変わる和音。マーティ・エプスタイン「バリオラージュ」は同音を異なる弦で弾く技法を模倣。ジョン・マクドナルド「フリーチュード」はいたずらっぽく目まぐるしい動き。ウィリアム・D・クーパー「固定楽想」は跳躍テーマとロマン派テーマ。New Focus Recordings FCR420 #nml (original post at )
2025-02-17
- 風は騒げどこころしずかに椿 (original post at )
2025-02-16
- 梅ゆれて動かぬ駒を見つめけり (original post at )
2025-02-15
- NYTimesからDeepSeek Doesn’t Scare OpenAI, Thanks to the ‘Jevons Paradox’ 中国から従来の10分の1以下でAIを開発するという新手が出てきてNVIDIAなどの投資が不要になるのではと1月末に株価暴落など大騒動になったが、技術が向上して資源効率が上昇しても消費は増えるというジェボンズのパラドックスが産業で成り立ってきたのと同じく、ハイテクの需要も増加するだろうと。ただその反面で温暖化などの問題も生んでいるわけで、AIにおいても未知の驚異と苦難の混合があるだろうことをパラドックスは教えてくれる (original post at )
- チャールズ・アイヴズの「ヴァイオリン・ソナタ第1~4番」を、ステファン・ジャッキーヴ+ジェレミー・デンクの演奏で。加えて「ピアノ・ソナタ第1,2番」も収録。ジャジーな調べから十二音、無調まで広がる大きな空間を暖かく喜びあふれる音楽として繊細に慈しみ奏でる。生誕150年にふさわしい2枚組ではなかろうか。Nonesuch 075597899061 #nml (original post at )
- 早春のゆるやかに暮れゆくソナタ (original post at )
2025-02-14
- 春動く日差しに踊り子の背伸び (original post at )
- パラム・ヴィルの「神々に奪われて」を、マルクス・シュテンツ+ロンドン・シンフォニエッタ+アルメイダ・オペラの演奏で。タゴールの叙事詩に基づいてウィリアム・ラディスが台本を書いた1幕オペラで、1管+弦各1という小編成ながら2打とHpをうまく使いなかなか多彩な音色。「切れた弦」は古代仏教の物語を元にデイヴィッド・ラドキン脚本。Cel、Guitも加えてより効果的に書かれている。どちらも劇的効果たっぷりの感だが語り部分がやや邪魔かも。Metier MEX77211D #nml (original post at )
2025-02-13
- ことの葉を清めし春の嵐かな (original post at )
- 福尾匠「非美学」を読んだ。ドゥルーズの『差異と反復』でカントとの対比としての能力論を、『シネマ』でベルクソンからのイメージ概念を、『千のプラトー』で言語論やフーコーからの地層を、『哲学とは何か』でデュクロの言語行為論や現象学との関係を批判的に紐解き、さらに東浩紀、千葉雅也、平倉圭を参照し偶然性・複数性・有限性を取り入れつつ哲学とその外部としての芸術の関係を問うのが〈非〉美学という戦略らしい。要所で分かりやすい整理が入って特に前半は予想外に読みやすかったが、後半ときどき置き去りにされる感じではあった。まぁしかし力作だ (original post at )
- ルチアーノ・ベリオの「セクエンツァXIII」を、ロリス・ドゥイエスの演奏で。シャンソンと題されたAccrd独奏で波打ちながら行きつ戻りつためらいがちな歌。クロード・ルドゥ「虹色の夢の中で」は広い音域を自在に動き下降する線が光る。ユッカ・ティエンスー「飛翔」も繊細で自由な動き。ステファン・オルランド「無のために」は低い音域での脱力から始まり力を得ながら吐息が混じる。ロリス・ドゥイエス「ミサ・ブレヴィス」は唸り声も交えた4章で割と塊を作る。ジョン・ゾーン「ロードランナー」は色んな断片的引用を散りばめつつ叩いたり突然走り出したり。SOOND SND24005D #nml (original post at )
2025-02-12
- NYTimesからWith Clicks Into Oblivion, Frying Your Brain Is Fun クリックし続けると「刺激」がどんどん増加して画面を埋め尽くすStimulation Clickerはいわゆるbrain rotになりそうなオンラインゲーム。さまざまなゲームを生み出している作者のアガルワルは、しかし脳の破壊に導くのではなく最後は穏やかな大洋にテレポートできるようにする (original post at )
- 向い風過ぎて眩しき春の月 (original post at )
2025-02-11
- 哲人の玄書捲るや春疾風 (original post at )
2025-02-10
- 春潮の遠くなりけり団子坂 (original post at )
- 一度行ってみようと思っていた森鴎外記念館に足を伸ばしてきた。手紙、原稿、初版本、写真などのゆかりの品をどんなふうに整理・展示するのか、YMAの参考としても興味ある。案外レプリカもあるがそれでも説得力あった。図書室が利用できるのも良く、書誌とか必携とかさすが豊富。旧居「観潮楼」の跡地で当時は品川沖が見えたのだそうだ (original post at )
- パナソニック汐留美術館「ル・コルビュジエ」展に行ってきた。1930年代以降の絵画、彫刻、素描、タペストリーで、30年代の絵画は丸っこいキュビズム風、50年代になるともう少し多彩になる。絵よりは彫刻のほうがなるほどという感じで《手》は1957、その素描は56。最後の映像インスタレーション「電子の詩」は音楽もクセナキスとかヴァレーズとか当時の先端だがあまり面白くない電子紙芝居。ここも撮影不可でなんだか (original post at )
- アダム・ミルザの「分けられた」を、アモルシマ・トリオの演奏で。弦三重奏で高音ハーモニクスの掠れたアルペジオや重音グリッサンドが忙しく飛び交い鳥のお喋りのようだが最後は微かに。「QXTR」はSQで同様の掠れた音に鋸音も加わってゆっくり軋む。「時間パターン」はVn独奏が時々軋みつつ。「三角形」はFl+Vn+Pfでそれぞれの特徴的な特殊奏法、「割れ目」はASax+打にテープ、「成長」はCl+Vn+Vc+Pfでライブエレクトロニクスや声も交え、「読み上げ(ごちゃ混ぜ)」はBCl+Tp+Trbに男声がラリー・アイグナーのテキストを早口で。おもちゃ箱をひっくり返す。New Focus Recordings FCR418 #nml (original post at )
2025-02-09
- 本を閉じ春の木となる命かな (original post at )
- ハンガン/きむふな 訳「菜食主義者」を読んだ。深い傷が家族から/へ染み出しさらに深い傷が現れもっと底なしに傷ついていく。木になりたいという、何と言うか実存の否定というか拒否というか、暗い闇から目を逸らしまた向き直る。ずっしり重い (original post at )
2025-02-08
- ヤン=ヴェルナー・ミュラー/古川高子訳「恐怖と自由」を読んだ。リベラルというのは基本的に望ましいものと思っていたのが最近どうも雲行きが怪しい感じの中、その歴史的源流からポピュリズムとの対立や民主主義との同床異夢的関係などを示しシュクラーの“恐怖のリベラリズム”を参照しつつ蛇行するさまざまなリベラリズムを描き出す。最初のうちは(原著2019年ながら)これぞ今の状況を解くものと思って読んでいたものの似たような名前の話があちこちの方向に動くのに振り回されて混乱する。原文のレトリックが凝りすぎかもだが訳文も正確な対応を期すあまりか分かりにくさもそのままという感じではあった (original post at )
- NYTimesからReimagining the American War Machine 戦争機械とはドゥルーズ/ガタリみたいだが、現代の戦争ではAI、マイクロエレクトロニクスにドローンなどの無人機械を組み合わせるように急速に変化しており、米国の従来型の戦略では追いつかなくなっている。中国のドローン生産量はアメリカの20倍とも言われ、少数の大企業にリソースを集中するのではなく多数の小口生産システムでリスクを分散し迅速にスケールアップできるようにする必要がある、と (original post at )
- 春澄むや老舗を畳む売尽し (original post at )
- ジョン・ケージの「冬の音楽」を、ザビーネ・リープナーの演奏で。1~20人のピアニストが20の独立したページに示される“イベント”を任意の順序あるいは同時に演奏してい(1人での全曲録音は世界初だそうだ)。単音や不協和な音の塊がぽつりぽつりと置かれしばらく静寂になったりする。曲はラウシェンバーグに捧げられたという。Wergo WER7411-2 #nml (original post at )
- 松浦寿輝「黄昏の光」を読んだ。吉田健一についての講演や随想などをまとめ巻末に全集校訂者でもある清水徹および長女の吉田暁子それぞれとの対談を収録。吉田の全体像が語られる中で晩年に書かれた小説に焦点が当たっていく。個別の論考の修正なので同じ話の繰り返しが目立ち、良くも悪くも吉田愛に貫かれのめり込み過ぎて逆に読みたいという気にならないのだが、対談はそうした硬さが抜けエピソードも豊かで味わいがある (original post at )
2025-02-07
- 山中瑶子「ナミビアの砂漠」を観てきた。冷めた感じでいろんなルサンチマンを内に押し込めているようであり上手くコミュニケーションができずに男と喧嘩になるという型破りで難しいタイプを相手にするのは大変だなと思うのは正しくないのかもしれないが時々はさまれる挿話がよく分からないのも含めて何かを少し進めたりしする。焚火を飛び越しっこするとか。最後はどうなるのか見当がつかなかったが(親族とのビデオ通話で出てきたらしい)「听不懂」という言葉の意味を二人とも知らないと一致したところでスパッと幕切れ。府中の帰りに下高井戸に寄った。最終日だからかいろいろ受賞しているからかけっこう混んでいて30分前着で整理券39番 (original post at )
- 紅梅の川面を滑る香かな (original post at )
- 帰りに散歩した府中の森公園では紅梅がいくつかの木で咲き始めていた。昨日は近所の公園で白梅。数年に一度レベルの寒波と言われつつも確かに春は息吹き始めている (original post at )
- 府中市美術館「小西真奈 Wherever」に行ってきた。VOCA賞作品《キンカザン》とその後の《浄土》などは大画面に写真ベースのかっちりした構図と印象的な色彩の風景に小さく人間が何人か。水の描き方が印象的。近作は小さめのキャンバスに速い筆さばきで未完と完成の境界が曖昧になる。その中でも川を中心に据えた数点(Untitled)の川面に引き込まれる。ぱっと見ただけでは平凡な感じだが何度も往復して水に気づいたところからいくつかじわじわと来た。コレクション展は桂ゆき《物価》とか宇佐美圭司《円錐形の内に~》とか近現代がなかなか充実している。しかし企画展も含めほとんど撮影不可なのは失望 (original post at )
- ソフィア・グバイドゥーリナの「絞首台の歌」を、ヘレナ・ラスケル+ニーク・デ・グロート+フランシスコ・アングアスの演奏で。クリスティアン・モルゲンシュテルンの超現実的な詩をテキストに女声+Cb+打のトリオが奏でる15章。暗く深い調べながら喜劇性も踏まえた音作りでCbの特殊奏法も効果的。完成度高い。Kairos 0022023KAI #nml (original post at )
2025-02-06
- 三宅陽一郎ほか/編「人工知能と哲学と四つの問い」を読んだ。学会誌のオンライン座談会シリーズ10回分を人工知能にとってのコミュニケーション、意識、社会、実世界という4つの切り口でまとめたもので、それぞれかなり深く掘り下げた議論で興味深く読める。そして2021~22年の座談なのに(某書と違い)全然古びていない。各方面で脳と身体あるいはその外在化=世界‐内‐存在といった話題が出ていてアンディ・クラークに遡るとか道具論としてのハイデガーとかも面白い (original post at )
- 郷さくら美術館「多目功一の世界」展に行ってきた。サブタイトルが“花と生命へのまなざし”で確かに花の絵が多いものの、《さゞ波》《せせらぎ》あたりの方がしっくり来た。《さゞ波》は福田平八郎を思わせるところもあるが福田ほど抽象度が高くなく光の反映が味わい。2Fの「桜百景vol.38」では齋藤満栄《春の宵》が美しい構成(東山魁夷みたいだが)。那波の《春に憩う》も充実している (original post at )
- 春寒の岩に神話を刻みけり (original post at )
- TOP「Docs ―これはイメージです―」に行ってきた。恵比寿映像祭2025の一環。3Fコミッションの小田香、永田康祐、小森はるか、牧原依里は忍耐が必要でかなり時間の余裕がないと辛い。2Fでは林勇気〈landscape〉、古川タク《驚き盤》、角田俊也《スクリーニング vol.1》など。ヴァタナジャンクールは厳しい。B1では「ドキュメントの定義を問う」ということでデバイスを面白く使うなど。斎藤英理《Social Circles》は映像が語る。劉玗(リウ・ユー)は大洪水の神話をオブジェへのプロジェクションマッピングなど駆使して見応えあり (original post at )
2025-02-05
- NYTimesからWhat Are Book Blurbs, and How Much Do They Matter in Publishing? 書物につきものの裏表紙宣伝(推薦文)は果たして効果があるのか。あるともないとも意見が分かれるが、出版者ショーン・マニングは、『パブリッシャーズ・ウィークリー』誌のエッセイで同社と契約する著者は同業の仲間からの感想文を期待しないでくれと述べた。推薦文が作家の多くの時間を奪っていることはたしかであり歓迎の声もあるが、さてどのような影響をあたえることになるか (original post at )
- 待ち人に風のささやき春浅し (original post at )
2025-02-04
- トビアス・PM・シュナイトの「ピアノ三重奏曲第3番」を、トリオ・フェニックス-3の演奏で。副題「アマーデ」はモーツァルト的透明さで始まりいたずらに満ちた喧騒になったり夢見るようになったりしながらまた消えていく。「弦楽四重奏曲第3番」は副題が「シューマン」でその《朝の歌》《幽霊変奏曲》などを引用したやはり静謐な音楽の中に時折いびつな音が紛れ込む。「Pf三重奏曲第4番テスタメント」はハンマークラヴィーア・ソナタの冒頭引用から始まって硬軟入り交じる展開に。「Pf三重奏曲第2番パ・ド・トロワ」は最初から遊び心一杯。NEOS12316 #nml (original post at )
- 早菜ひとつ余寒の中に凛と立つ (original post at )
- 森一郎「ニーチェ哲学的生を生きる」を読んだ。一切は許されると言いつつ強制としての道徳こそ自由な精神の不可欠の条件だという“遠近法”的なニーチェのテキストを、戦争と平野、科学の目的などの視点で解きほぐし、ハイデガー、アーレント、っ鬼周造、フーコーさらに古代ギリシャを逆照射するようにして並べてくれる。ツァラトゥストラの「あなたはそのことを知っているの?知る人は誰もいないのに」をはじめいろいろ高解像度でなるほどと納得できる (original post at )
2025-02-03
- 立春に芽吹く並木の律儀かな (original post at )
2025-02-02
- 節分に並び食いけり味噌煮込 (original post at )
- アーサー・レヴァリングの「海川湖」を、ジル・ローズ+ボストン・モダン・オーケストラ・プロジェクトの演奏で。2管編成の小オケ+Pf+Celでドビュッシー、アイヴズ、シェーンベルクの作品をそれぞれ参照するやや映画音楽っぽい3章。「ジョカットロ」はPicc+Guit+Cel、「蛇腹楽器」はSQで、分散和音を散りばめる。「スティーブン・スタッキーの花冠」はPf独奏で“複合旋律”にもとづく変奏曲。New Focus Recordings FCR417 #nml (original post at )
- 佐藤卓己「あいまいさに耐える」を読んだ。ずっと主張している輿論(public opinion)と世論(popular sentiments=せろん)の区別にこだわりながら、そもそも正しい情報などなく、それを見極める吟味思考(critical thinking)を誰もができるわけではないのだから、後者を耐性思考と捉え直し曖昧な情報を“あいまいなまま留め置き、その不確実性に耐える”ネガティブ・リテラシーが必要と説く。2009年の政権交代選挙前後からロシアのウクライナ侵攻までに書いた時評を集めて編集したものだが、古びることなく各所で膝を打つ (original post at )
2025-02-01
- 寝台車の廻る響きや寒土用 (original post at )
- NewYorkerからHow Donald Trump Seizes the Primal Power of Naming デヴィッド・リンチは「リッキー・ボード 」と呼ぶアイテム名前付けを発想の手段の一つとして用いていたが、同じ年に生まれたトランプは政治に自分の意志を行使するための道具として名前を用いる。メキシコ湾をアメリカ湾とするなどは、ヒラリー・クリントンは馬鹿にして笑ったが、民主党が戦略的思慮深さを装った臆病さに陥っているうちに、トランプは自分が何を望んでいるのか、そしてそれをどのように名指しすればいいのかを知り実行している (original post at )
2025-01-31
- Web Data Commons - October 2024 webdatacommons.org/structureddata/2024-1... 24億ページ中51.25%に構造化マーク付あり→740億トリプルRDF(前比25%減)。調査した37百万ドメイン中トリプルが抽出できたのは44%、抽出ドメイン中埋込JSON-LDを使っているのが70%。ドメイン別トリプル数ではpinterestが突如登場して4位に。ML lists.w3.org...semantic-web/2025Jan/0013...(☞参照) (original post at )
- ICC「evala 現われる場 消滅する像」展に行ってきた。波打った構造物の上に登って環境音のようなものを聞く《ebb tide》とか、百数十個のスピーカーが散りばめられてそれぞれ異なる音が連動する《Sprout “fizz”》とか、コンピュータグラフィックスの絵のパネル自体が音を発する《Score of Presence》とか。視覚を(暗闇で)オフもしくはミニマルにしてサウンド・アートを鑑賞するというのはなかなか新鮮。その隣「Digital×北斎【急章】その2」はデジタル版ばかりかと思ったらけっこう良質な本物が並んでおり、これらは撮影OKなのにその解説は不可とか妙に面白い (original post at )
- 冬ざれの巻貝に耳澄ましけり (original post at )
- オペラシティ「今津景 タナ・アイル」展に行ってきた。タナは土、アイルは水だそうで、インドネシアでの過去・現在の問題や出産・生命にまつわる神話的な題材をコンピュータで加工した図像の上に油絵で描くというかなり濃い表現。オブジェやインスタレーションも組み合わされ泥臭さと洗練が混合される。やや息が詰まりそうな密度の中で《Nautilus Goblet》という巻き貝の杯を見上げる少女の絵に吸い寄せられた。「寺田コレクション」はいつ見ても良い作品が揃っている。青木野枝の《水冠》とか。Project N97福本健一郎は水彩かと思うような油彩 (original post at )
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