インターネットを知るための情報源
Essential online resources to understand the Internet
『インターネットが変える世界』掲載リソースリスト
古瀬幸広・ 廣瀬克哉 著『インターネットが変える世界』(1996,岩波書店, ISBN:4-00-430432-6)の巻末にはインターネットを理解する上で欠かせない情報のURLが列挙されています。その資料をもとに、簡単な説明を加えたリンクリストを作成しました。ページ番号は、同著に該当する組織が登場する箇所(*印は直接の言及はないが関連するページ)。
※出版当時から比べると、リンク先が消失したり移動したりとかなり変更があります。可能な範囲で、不定期に変更を追跡しています(2007年10月最終確認)。
These links are pointers to the essential resources to understand the Internet, which are listed on Furuse-Hirose book published in 1996 from Iwanami-shoten, Tokyo.
Netizens: On the History and Impact of Usenet and the Internet This netbook presents the history and impact of various aspects of the Net: the Internet, ARPANET, Usenet, etc.
インターネットの歴史とそのインパクトを様々な視点から綴った膨大なオンラインドキュメント。ネットワークの現在、過去、未来を考える。Internaut - an online supplement to The Online User's Encyclopedia, a place where we could make available some of the great stuff we had to cut out, and could experiment and come to understand online publishing.
書籍として出版された「オンラインユーザーのための百科事典」に入りきらなかった有用な情報をインターネット上で提供する。現在Volume 1 - No. 1がある。1960年代のネットワーク社会の源流からその発展まで詳細に述べられている。U-Michigan FTP (ftp://umcc.umich.edu/pub/users/seraphim/doc/ ... but obsolete) - archive of documents by Henry E. Hardy, including The History of the Net and The Usenet System
ミシガン大コンピューティングクラブのFTP。ネットワークの歴史に関するドキュメントなどがあるあった。THE INTERNET SOCIETY is a non-governmental International organization for global cooperation and coordination for the Internet and its internetworking technologies and applications.
ISOCは異なった情報システムが通信するための技術の進歩、標準化、配布を押し進める国際組織で、インターネットの最終的な責任を支える。技術に関する情報が多数。Hobbes' Internet Timeline (by Robert H Zakon)にはインターネットの流れが時系列にきれいにまとめられており、役に立つ。 (p.19*)
A draft text of the History of the Internet also available (78KB, archive of the History of the Internet).Internet Domain Survey (by Internet Software Consortium) attempts to discover every host on the Internet by doing a complete search of the Domain Name System.
インターネット上にあるホストやドメインの数といった統計はここで得られる。Information Infrastructure Task Force offers many archive documents related to National Information Infrastructure (NII). Archives only.
情報スーパーハイウェイ構想を推進する上でさまざまな役割を果たした組織(pp.117-123)。August 2000にNIIの元のサイトは終了し、現在はアーカイブとして保存されているドキュメントを読むことができる。2000年時点での米国の電子商取引関連政策についてはUnited States Government Electronic Commerce Policyを参照。
International Telecommunication Union is an international organization within which governments and the private sector coordinate global telecom networks and services.
ITU(旧CCITT)は通信とネットワークについて政府と民間が共同で討議する国際組織。ここではITUの調査報告、勧告、国際会議での討議内容などを閲覧できる。 (p.39)The World Wide Web Consortium is the universe of network-accessible information. The World Wide Web Consortium exists to realize the full potential of the Web. W3C works with the global community to produce specifications and reference software.
WWWの可能性を最大限に引き出すことを目的とした組織。HTML, Stylesheet, XMLなど、WWWを巡る様々な技術のあるべき姿を討議し、「勧告」として標準化を進めている。 HTTPやHTMLの定義などの基本文献のほか、国際化、アクセシビリティに関する活動など、WWWを巡る現在進行形の討議について豊富な資料がそろう。 (pp.68-80*)The Electronic Frontier Foundation is a non-profit civil liberties organization working in the public interest to protect privacy, free expression, and access to online resources and information.
ネットワーク社会でのプライバシー、表現の自由、情報へのアクセスといった問題に取り組む非営利組織。 Alerts(リンクは1996年末のアーカイブ。現在はEFF Action Center)ページでは、現在論議を呼んでいる問題と、それに対するEFFの姿勢・行動を知ることができる。 Blue Ribbonキャンペーンはインターネット検閲に反対する運動として有名。 (pp.158-166)Computer Professionals for Social Responsibility is a public-interest alliance of computer scientists and others interested in the impact of computer technology on society.
コンピュータの可能性と限界を専門家の立場から検討し、社会や政治家に向けて発信していく団体。ニューズレターなどのオンライン出版物でCPSRの活動に触れられるほか、多彩なメーリングリストも用意されている。InterNIC Directory and Database Services (インターネット全体のマスター情報サービスを行っていたが、ドメイン名管理組織の変更により、このサービスはなくなった)ドメイン名をはじめとするインターネット上の登録情報管理についてはICANNからたどるとよい。
Internet Engineering Task Force is a large open international community of network designers, operators, vendors, and researchers concerned with the evolution of the Internet architecture and the smooth operation of the Internet.
TCP/IPの仕様など、インターネットのプロトコルを策定する組織。討議の詳しい報告RFCのドラフトなどを閲覧できるほか、メーリングリストもある。RFCについては RFC Editorや Internet Request For Commentsも参照。 (pp.19-20, 24-26)
そのほかのインターネット資源へのインデックス
メタインデックス
- Internet Resources Meta Index - インターネット上の様々な資源のメタインデックス(リストのリスト)。MOSAICを開発したNCSAによる。
- WWW Virtual Library. - WWWの発祥の地CERNで始まったオンラインのインデックス(仮想図書館)プロジェクト。
インターネット(とハイパーテキスト)の起源関係
- As We May Think by Vannevar Bush
- Xanadu project by Ted Nelson
- ARPA - Defense Advanced Research Projects Agency
- Jargon File by Eric S. Raymond (original URI was http://www.tuxedo.org/~esr/jargon/ until the summer of 2002)
- 同じRaymondによるHow To Become A Hackerと山形浩生氏によるその邦訳
- ハッカーに関するリンク集 - 山根氏による、ハッカーはクラッカーとは違うということを説明するためのページですが、そのまま「ネットワーク文化史」リンク集として有益
基本資料など
日本のインターネット
- JPNIC(日本ネットワークインフォメーションセンター) - ドメイン、IPアドレスの登録申請、whoisから各種資料まで
- WIDEプロジェクト - 日本のインターネットの父WIDEのホームページ。接続の歴史や研究内容の紹介、FTPなど
- rfc-jp ML / RFC 日本語版翻訳公開班 RFCの日本語訳を行おうというメーリングリストのホームページ